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「達人と歩く町」第6回目は『横穴墓に見る古墳時代の歴史』
「達人と歩く町」第6回講座(平成29年度最終回)を上大岡で開催しました。

雨模様の11月8日(水)朝、上大岡オフィスタワー5階の横浜市消費生活総合センター会議室に、会員42名及び特別参加の第4回・5回講師をしていただいた黒沢明さんの43名が集合しました。

今回の「達人」はかながわ考古学財団の調査研究部長 柏木善治さんです。
財団の沿革は、平成5年に神奈川県により財団法人かながわ考古学財団が
設立され、平成23年に公益財団法人に移行したもので、主な業務は発掘調査と文化財の普及活動としてのセミナー・展示会などの開催です。

冒頭、今回のテーマである「横穴墓」を見たことがある人は?との問い掛けに、約半数の方の手が上がりました。1400〜1500年前に主に崖面に造られた墓地ですが、全国で35,000基ある中で、県内には3,000基あるとのことです。 お話はその分布から構造の種類、そして横浜の代表的な横穴墓の紹介に進みましたが、近くでは栄区の宮ノ前が有名とのことでした。

平均身長が今より低かった時代でも小さな場所に収まっているのは、再度埋めなおすという「改葬」が一般的に行われていたからです。 湘南東部地域の形態の特徴としては、遺体を納める玄室が三味線のバチのような形で、棺を高く作り上げる高棺座だったということもわかりました。

また、副葬品として、手元の輪の中に龍や鳳凰をあしらった環頭大刀の話では、早速、栄区では出土したのかという質問が出ました。その他、副葬品として、直径8.5cmの鏡や首飾りの玉、釣り針などが見られ、古墳の埋葬品と比べて、もう少し幅広い層の方が埋葬されていたのではとの説明がありました。

真っ暗な中での埋葬時の燈明皿や、埋葬後の経過観察のための側面に窓があるもの、また、土器の肩口を叩いて割った跡が見られる点など、埋葬のやり方について、死に対する思想が込められているというお話は大変興味深いものでした。

途中休憩時に、持参いただいた埋葬品の壺を恐る恐る持ち上げたり、首飾りのガラスなどを見て、遥かな昔に想いを馳せることが出来ました。最後に、見学できる場所として、栄区、三浦市、大磯町、二宮町にある横穴墓の紹介がありました。

身近なテーマとは言い難い内容でしたが、ソフトな口調でわかりやすい説明に質問が相次ぎ、興味を覚えた方も多かったのではないでしょうか。

全6回分のアンケートに記入後、希望者は8階のレストランで柏木さんを交えて、わきあいあいとした昼食懇親会を行い、今年度の活動を無事終了しました。

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かながわ考古学財団:柏木善治さん
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埋葬品の壺、首飾りのガラスを近寄って見る