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「達人と歩く町」第6回目は『三渓園 紅葉の古建築公開』
11月29日(火)、平成28年度「達人と歩く町」最後の第6回講座を本牧地区センターで開催しました。今回の「達人」は三渓園保勝会の吉川利一課長さんです。

  よく晴れて穏やかな朝、第6回講座には51名の会員と臨時会員1名の、合計52名が三渓園近くの本牧地区センターに集まりました。11/19〜12/11の間、三渓園では「紅葉の古建築公開・・・二つの秋を楽しむ 聴秋閣(重要文化財)・横笛庵」が催されているのに合わせて、今回の講座を企画しました。
 
   吉川さんのお話は、明治初年に原善三郎(三渓の義祖父)が一帯の土地を購入したという、三渓園の歴史に始まりました。三渓園という名前は、庭の創始者原富太郎の号「三渓」にちなんでいますが、もとはここの地名本牧三之谷から採ったということでした。

   原三渓は製糸場の経営で得た富をもとにした美術品のコレクターとして知られていますが、建物に関しても高い見識を持っていたこと、又、横山大観、前田正頓など若手芸術家にアトリエを提供したり、和辻哲郎の著書「古寺巡礼」に家族と住んでいた鶴翔閣に宿泊したとの記述が見られるなど、広く文化人と交流したそうです。

   現存する或は滅失した数々の移築された建物の歴史のお話はそれぞれ興味深く、最後のこれらの文化財を維持していく大変さについてはなるほどと思いました。

   講話の後、三渓園まで徒歩移動し、到着順に10名程度ずつに分かれて、ボランティアガイドの方に内苑をご案内いただきました。京都東山の西方寺から移築された御門を入ると右手に隠居所として建てられた白雲邸、さらに池の向こうに位置をずらした三棟の臨春閣ではスケッチする人が多数見られました。

   そして橋を渡ると、美しい紅葉の間に、今回内部公開されている非対称の外観の聴秋閣が見えてきました。個々の建物の由来には諸説あるというお話を、ガイドの方がユーモアをまぶして解説されたので、楽しく巡ることができました。

    海岸門という名前に、かつて海に面していたことがうかがえますが、最後に希望者だけで外苑の展望台(松風閣)に上がり、煙突が林立する工場群の向こうに海を眺めたとき、ここに鎌倉鶴岡八幡宮の僧坊を移築した海の家や日本髪の女性が下を覗いている写真の納涼台があったというお話を思い出しながら帰路につきました。
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聴秋閣の横から三重塔を望む
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本牧地区センターの会場

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三渓園保勝会 吉川利一さんの講話